マツウラの技術を支える技術士(機械部門)
宮川さん、高木さん

いぶし銀のパワーが光る!


宮川歳示(左)さんと高木邦雄(右)さん


 「工作機械の開発・設計で一番の問題だった“熱変位”をテーマにして絞り込んだことですね。 この勉強によって日頃、実地に悩み抜いていた課題や問題点も研究できました。」
と、20余年前の当時37才で、技術士/機械部門に挑戦みごとに合格した、宮川歳示さん(開発研究部技術主幹)。

 「高速切削加工における切削屑の処理に、現場で6年余り苦労してきました。 先輩からいわれた“切削屑の処理が完全に出来たらこの業界で世界一の金持ちになる”といわれたことに奮起。 この古くて新しい問題をテーマに研究しました。」
と、平成12年2月の40才の時に取得した、技術士/機械部門の、高木邦雄さん(商品設計部シニアチーフ)。

 宮川さんと高木さんが「技術士法」による国家資格試験に挑戦できたのは、過密な通常業務をこなし、 その上にコツコツと勉強された結果と、粘り強い強力な精神力なのでしょう。
昭和58年12月に取得した宮川さんは、福井県では技術士/機械部門は最初。

 技術士制度は、科学技術に関する技術的専門知識と、高度の応用能力および豊富な実務経験をもち、 公益を確保するため、高い職業倫理を備えた、優れた技術者の育成を図るための、国による技術者の資格認定制度で、 技術士法によって定められています。

 平成14年12月末で、機械部門のほか船舶、航空・宇宙、電気・電子、化学、繊維、金属、建設、経営工学、情報工学など19部門に、 平成13年度から総合技術管理部門(各選択は既述19部門を兼ねる)の20部門から構成されており、技術士は合計で53,000余名。
うち建設部門が約50%。
また新しく設けられた20番目の総合技術監理部門の技術士は2000余名で、 安全・環境・経済性・情報・人的資源などの管理を総合包括的に管理するものとして、注目されている部門です。

 この総合技術管理部門(機械部門を選択)に挑戦し、今年3月に高木邦雄さんがみごとに合格。
福井県では機械部門を選択した総合技術管理部門の技術士は2人目。

 「この部門が新しく20番目に入ってきたのは、最近プロダクトアウトからマーケットインになり、 現場の状況が大変化して、バランスのとれた物作りやデザインが必須になってきたからでしょう。 リスクマネジメントやメリット・デメリットとのバランスを図りながらの物作りを中心にしており、 研究論文などを含めて大部、苦労しましたが、お蔭様で取得できました」と高木邦雄さん。
43才の新進気鋭の技術士の高木さんは、言葉少なに話されました。

 マツウラの物作りを舞台裏でささえる、いぶし銀のような、宮川さんと高木さんのパワーが、 さらに新しい革新的な技術や商品を生み出す、底力になることは間違いありません。


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