- 20年余り前からマツウラは、全て会社負担で毎年6〜8月の3ヵ月間、
社員年令40才以上を対象に「人間ドック」に入っています。
身体のすみずみまで、自分を見直す人間ドックは、会社も個人も不可欠なコストです。
- この人間ドック、かつて「成人病」いま「生活習慣病」別名「死の四重奏」という
「高脂血」「肥満」「高血圧」「高血糖」の症状を詳細にチェックします。
いつの間にか、身体が蝕まれている危険信号を発見し、事前に処置することが、いかに大事か確かめつつ――。
- この生活習慣病は、私達の肉体を蝕むものですが、心の生活習慣に起因した
「義理・人情・礼儀の不感症」に蝕まれていることに、あらためて驚いています。
どんなに仕事が出来る人でも、傲慢な人はいつか、しっぺ返しを喰らう――。
謙虚に努力しつつ、より高い理想に向かって前進を続けてこそ、本当の心身共に健康な人として成長していくのでしょう。
会社も私的生活も、公人としても私人でも。
そういえば先日、大手機器メーカーの技術系トップの方が
「臨床技術や経験技術を最近、ないがしろにしているように思えてならない。これからの大きな課題になりそうだ」
と話していました。
何か、通じる社会の症状のようです。
- 日本が銀行の不良債権問題で苦しめば、米国ではエンロンやワールド・コム、
そしてゼロックスまでも自社の会計に問題ありの表明。
会計処理や不良債権で、透明性やアカウンタビリティが、実はいい加減になされていた、という現実をつきつけられています。
そうであるなら、一番無難な自国市場に、各国の資金が回帰しはじめましょう。
一度失った信用は、なかなか取り戻せないことは、国家も会社も、一個人も、そして心身も、また同じですね。
- マツウラの広報誌は、平成14年7月の本号で「創刊20年」「通巻120号」を数えました。
ご愛顧の皆様の格別なご指導ご支援が、あればこそ、心から有難く感謝致します。
では、また──。
渡辺清一(専務取締役)
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