あらためて、読み、書き、そろばん。

 昔からの諺にある「読み、書き、そろばん」。
物の本では「読み書き算用は、世渡りの三芸」が語源だそうです。

 文字通り、この諺は「読み書き計算できる」という、三つの芸、すなわち技能があれば、 世の中で不自由なく生活できるということでしょう。
これを裏付けるように、最近あらためて「読み書き算用」が、見直されてきました。
新聞や雑誌、そして専門書までが、その効用を説いています。
その効用に「キレない子供を育てる方法」も、少年時代からの徹底したこの方法が有効であると、 「脳科学」でも真剣に研究されています。

 確かに、漢字が読め、熟語の意味がわかり、義務教育で習う漢字が書け、 小学3〜4年生の単純計算が、算盤や暗算で、加減乗除が出来る。
さらに言語明瞭に、自分の考えを話せ、人の話を聞き、メモを取って正確に書く。
大量に本を読み、大量に文章をうまく早く書く…、こんな訓練が今、パソコン型人間を改造し、 考える力を鍛え上げる方法であるとは、我が意を得た思いです。

 キーボードを叩くだけで、一人前の人間と思う便利な世の中、 これほど便利で私達にとって離せなくなった、ITに代表されるパソコン。
でも、脳の中は、確実にその活動が減っており、それが突然に「物忘れ」や「つまずき」という動作に出てくる、 俗にいう「ITぼけ」症候群の始まりに通じてくるそうです。

 こんな時代だからこそ、俗にいう「ITぼけ」に汚染されず、そして「キレる子供をなくす」ためにも、 私達から率先し、あらためて「読み書き算用」に挑戦しなければと思います。

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