株式会社クレト流杉工場は、まるで博物館
アンティークな工具や機械が一堂に・・・



1927(昭和2)年創業以来、ヤスリの西川で知られ、1970(昭和45)年に「株式会社クレト」と社名を変更した、 富山の西川鑢[ヤスリ]製作所。
同社の二代目社長、西川健二氏はユニークな経営手腕もさることながら、 根っからの鉄好きが高じてアンティーク機械の収集とモノ作りにも熱心な方。
いずれも趣味の域を超え、思い立つと寝食を忘れて作業に熱中する社長でした。
工場鉄館とアルミ館 同社製ヤスリ機
同社流杉工場鉄館(左手前)とアルミ館(後方) 鉄館前に展示されている同社製ヤスリ機


 その社長が世界各地を回って、収集したアンティークな工具類や、昭和初期に活躍した旋盤などの各種工作機械が整然と並べられ、 その稀少価値は各方面から認められています。
これら収集された工具や機械類を一堂に集められているのが、1987(昭和62)年に富山市東南、流杉の工業団地の改修した工場の、 博物館を思わせる一角に展示されています。
旋盤ヤスリ機
展示されている旋盤とヤスリ機

 この流杉同社工場は「鉄館」「アルミ館」と名付けられ、工場というより博物館や美術館と見聞違えられるほど。
通路には旋盤の歴史を分かりやすく見せるパネルとともに、珍しい大正時代の足踏み式旋盤や、 フライス盤など手入れの行き届いたマシンが並んでいます。
ベルトをつなげば、まるでタイムマシンでみられるように切削作業もできるという、動態保存されているというシロモノ。
同じ建物内で稼動している、現代版工作機械のマシニングセンタやNC旋盤と比べ、今昔の感を一層強くさせます。

 機会があれば、工作機械に携わる私達にとって、一見の価値はあります。
ご関心の方は、株式会社クレト流杉工場(電話076−422−2578)へ、お問い合わせください。
住所は、富山市流杉町255です。


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